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大学発ベンチャーの「起源」(4) オンコセラピー・サイエンス
オンコセラピー・サイエンスは「創薬ベンチャー」の一つ。がん関連遺伝子などを利用した、がん治療薬や診断薬の研究開発を手がけている。創業者の一人が東大医科学研究所教授だった中村祐輔氏で同研究所との共同研究で新薬開発に取り組む大学発ベンチャーだ。
KOALA Tech(福岡市)は有機半導体レーザー技術を手がける研究開発型の九州大学発ベンチャー企業。2019年3月22日に設立され、まもなく1周年を迎える若い企業だ。
にもかかわらず、2020年3月18日にBeyond Next Ventures(東京都中央区)やSony Innovation Fund(東京都港区)、QB キャピタル合同会社(福岡市)、田中藍ホールディングス(福岡県久留米市)の 4社から総額 1 億 5000 万円の資金調達に成功。それまでにも1億円を超える資金を調達しており、ベンチャーキャピタルからの注目度が高い。
同社は九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(安達千波矢センター⾧)が世界に先駆けて研究開発した有機半導体レーザーダイオード(OSLD)技術を実用化するために設立された。OSLDは有機材料を使った発光素子でレーザーを出す技術で、素子の内部にガラスで規則的に並んだ凹凸を作り、この構造で特定の光を増幅してレーザー光を発振する仕組み。
同センターでは2019年6月に、有機レーザー材料として低閾値(いきち)レーザー発振材料であるBSBCzを、積層構造には逆積層型OLED構造を、光共振器には1次2次の混合型DFB構造を、それぞれ利用することにより、世界で初めてOSLDの電流励起発振に成功している。
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オンコセラピー・サイエンスは「創薬ベンチャー」の一つ。がん関連遺伝子などを利用した、がん治療薬や診断薬の研究開発を手がけている。創業者の一人が東大医科学研究所教授だった中村祐輔氏で同研究所との共同研究で新薬開発に取り組む大学発ベンチャーだ。