起業家の原石を探せ―。学生がビジネスプランを競い合う第14回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東京の最終審査発表会が11月28日都内であった。応募162件・52校の頂点に立ったのは「トレーニング共有プラットフォーム『シェアトレ』」の筑波大学・木村友輔さんらのチームで、賞金100万円を獲得した。

 最終審査発表会には書類審査、セミファイナル審査発表会などを通過した10チームが出場した。ビジネスプランの発表時間は各チーム5分間で、この後に5分間、審査委員との質疑応答が行われる。会場の霞山会館(東京・霞が関)には出場学生の友人、家族や教員のほか、一般来場者ら約100人が訪れ、学生のプレゼンを見守った。

CVG東京
ビジネスプランを発表する学生チーム

 グランプリに見事輝いた筑波大・木村さんのビジネスプランは、サッカー指導者のための練習メニューを紹介する共有サイトの構築に関する内容。年代別、技術別(ドリブル、シュートなど)、ポジション別、テーマ別(雨の日、一対一など)の様々なシーンでの練習方法を動画付きで紹介する。木村さん自身、同大体育会のサッカー部に在籍すると同時に、すでに起業する学生社長。「全身全霊で、より良いサービスを生み出したい」と受賞の喜びを熱く語った。

 第二席の関東経済産業局長賞には「3Dプリンティングロボットによる高自由度建築事業」の東京大学大学院・平山雄太さんらのチームが受賞(賞金25万円)した。このほか、優秀賞、特別賞、奨励賞の表彰があった。審査委員長の各務茂夫東大産学協創推進本部教授は「社会課題の解決に向け、どれも学生らしい視点の素晴らしい提案ばかりだ」とエールを送った。

 今回の上位2チームは2018年3月6日に開かれる全国大会に出場し、“日本一”を競う。CVGは日刊工業新聞社が事務局を務め、北海道、東北をはじめ全国8エリアで実施している。

 CVGは学生向けビジコンの草分けとして知られ、これまで多くの起業家を輩出。その一人がSNSなどインターネット上の炎上対策ソリューションを手がけるエルテス<3967>の菅原貴弘社長。東大経済学部在学中、CVG東京で優秀賞を獲得して、その後に起業し、2016年11月に東証マザーズに上場を果たした。菅原社長は学生時代を振り返り、「こうした(コンテストの)場での縁を手繰り寄せ、ぜひ運をつかんでほしい」と後輩を激励した。

 今後、各エリアの代表が出そろい、来春の全国大会には13~15チームが出場するという。一般の来場も0Kなので、次代を担う学生のベンチャースピリットに触れてみてはどうか。

  文:M&A Online編集部