アクセラレーターという仕事・役割・機関がある。直訳すると“加速者”。ビジネスを加速する役割を担う人・機関といったことになる。

そして、アクセラレーターをはじめさまざまな役割を担う人材・機関が、必要に応じて集い、フラットな、かつアメーバのように組織が生まれ、ビジネスを推進していく。その統合された集合体がエコシステムと呼ばれている。

そのエコシステムにおいてアクセラレーターという役割を担い、スタートアップを促進する事業を進めているのが、2015年創業のVALUE ARCHITECTS株式会社の小豆澤祐氏。VALUE ARCHITECTSはITコンサルティングを主な事業とし、「企業のデジタルトランスフォーメーション化のサポート」に特化したビジネスを行っている。現在、小豆澤氏は同社のアクセラレーション統括という肩書を持ち、いくつかの事業に関わっている。

スタートアップを支える8種のステークホルダー

アクセラレーターという役割・機関は欧米・海外では一般的となっているが、日本ではまだ馴染みがあるとは言いがたい。小豆澤氏は、自身が担うアクセラレーターという役割・機関をどう捉えているのか。「スタートアップはエコシステムと呼ぶべきビジネス環境にあるのですが、そのエコシステムには、大別して8種のステークホルダーがいます」(以下、発言は小豆澤氏)として、次のステークホルダーを挙げた。

  • ①スタートアップを運営している起業家
  • ②スタートアップに投資する投資家
  • ③スタートアップと仕事をする企業
  • ④スタートアップが進める事業の規制に関わる政府や自治体
  • ⑤スタートアップに関わる人材を育てる学校・大学
  • ⑥スタートアップの情報を世に出すメディア
  • ⑦スタートアップの知見を持ったコーチやメンター
  • ⑧スタートアップの支援を行っているアクセラレーター


小豆澤氏は、これらの人材・機関が複合的に、かつ相互に関わりながら、エコシステムという環境が形成され、そのなかでスタートアップは成長していくとする。

「M&Aは、このうち③スタートアップと仕事をする企業との関わりで出てきますし、IPOは②スタートアップに投資する投資家の面で関わりが出てきますね」