オフィス共笑(ともえ)代表で、笑いのライフコンサルタントの杉本あきほさんは、先般「笑い工学研究所」を立ち上げた。「笑い工学」といっても専門分野として確立はしているわけではない。「第三の笑い」を研究し、社会に広めることが目的だ。

「ラフターヨガ」(笑いヨガ)はインドの医師が考案したヨガの一種。ギャグもユーモアも使わずに、ただ自分で笑うだけで健康にいいという笑いのエクササイズ。

第一の笑いはうれしいことや楽しいことがあったときに自然に生まれる笑い。第二の笑いはギャグやユーモアによる意図的な笑い。「自分がおもしろいと思って笑う」のが第三の笑い。「いつでもどこでもだれでも、楽しく笑えます」

「笑いヨガ」で社内の雰囲気を明るく

10年前、東京・鷺宮で行われていた講習を受け、インストラクターの資格を取得。さらにインドまで行って、「笑いヨガ」の創始者について修業した。

ヨガといっても難しいポーズを取る必要はない。思いっきり声を出して笑うだけだ。

「大事なことは、何でこんなことをせなあかんねんと思っちゃいけないということです。笑った後で絶対に自己否定しないこと。どこがおもろいねんと思わない。自分のことを信じる。そうすると笑っているうちに、オレはできるんだという自信がわいてくる」

数年前に大谷さんの事務所から離れて、フリーランスの研修講師として独り立ちした。ストレスマネジメントの研修はどこの企業でも当たり前に行われているが、笑いの研修はまだ一般に知られていないだけに、依頼はまだ少ない。それでも最近「ありきたりの講座ではおもしろくないから、ちょっと変わった研修を」という依頼が少しずつ増えてきた。

「病院や飲食店、小売業などの接客業が、ストレスマネジメントの一環として実施されるケースが多いですね」

研修は理論編と実技編を組み合わせて行われる。「なぜ会社に笑いが必要か」という理論を解説した後、実際に身体を動かしてみんな一緒に声を出して笑う。企業からは、特に笑わない世代、40代から50代の管理職を笑わせて欲しいという依頼が多いそうだ。(次回は2月27日掲載)

文:大宮知信