保険の営業マンが営業コンサルタントとして独立したといっても驚かないが、精神医療に関わる仕事を始めたと聞けば少々面食らう。YSコンサルタント代表取締役の岡田基良さん(55)は、元生命保険の営業マン。単なる損得勘定ではなく、〝愛と感謝〟をキーワードに、コンサルティングの成果を上げるプログラム「サンタ営業メソッド」を企業に提供。さらに2015年からメンタルヘルスの分野に挑戦。メンタル不調者を出さない未然化防止研修、ストレスチェック、職場復帰支援、戦力化研修などのサービスも始めた。

営業の結果にコミットメント

岡田さんは大学卒業後、安田生命保険相互会社(当時)に入社。営業一筋に順調な出世コースを歩んできた。最年少で営業課長、統括営業部長を歴任、13年間にわたってトップを維持。師と仰ぐYSコンサルタント会長の佐藤康行氏が脳出血で倒れ「岡田君、手伝ってくれとスカウトされた」のが独立のきっかけ。

「定年までいれば役員になるかも知れないけど、佐藤のボランティアをしようと思って、来いというなら使って下さい」と2004年に退職。2年後、YSコンサルタントを設立、代表に就任。年間200回を超えるセミナー、講演、研修会を行っている。

設立して13年。高業績とコンプライアンスを同時に実現させる「サンタ営業メソッド」の研修、「事業継承」に関するセミナー、CDやDVDなど教材の販売も行っている。大手生保やメーカー、航空会社などの顧客を抱え、派遣社員を含めて12人のスタッフを擁し、約2億円を売り上げるまでになった。

会社の現状をヒアリングして分析し、問題解決策を提示し、研修を通じて改善する。ここまでは通常のコンサルタント会社と同様だが、「コンサルティングの結果にコミットメントする」ことを前面に出しているのが特徴だ。

「ただ研修だけをやるのではなくて、結果の数字が上がるところまで見届けています。これまで100社近くの企業が私たちのメソッドを導入して成果を上げています」

不動産や生命保険など対面営業かつ高額商品を扱う業種が多い。金融商品、ITなどの業界にも強みを持つ。最短3ヶ月で業績が3倍になった例もあると胸を張る。(次回は2月12日掲載)

文:大宮知信