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株式対価M&Aをめぐる法制度の動向~産業競争力強化法の改正と今後の展望~

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株式対価M&Aとは、買収会社が自社の株式を買収対価として実施するM&Aのことをいいます。

1 株式対価M&Aの意義

株式対価M&Aには、①買収会社が買収資金を調達せずに、買収対象となる会社(以下「対象会社」といいます)の株式を買収することが可能、②対象会社の株主が買収後の買収会社の株式を保有することとなるため、買収によるシナジー等の利益を享受することができるという利点があり、欧米の大規模なM&Aでは、現金対価のM&Aよりも対価の全部または一部として株式が用いられる方が多いという統計があります...

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