ファンド化して小口の投資も

―完成した船と海中バルーンは販売するのですか。

売り切りということはしない。セールアンドリースバックの方式で、オーナーにいったん買い上げていただき、弊社がレンタルし、全世界のダイビングスポットなどに提供していく。 

―オーナーというのはどういう人なのですか。

飛行機の区分所有などと同じような形を考えている。この商品は償却もできるため節税商品になる。売り上げも上がるので年利何%という投資商品にもなる。最初はセールアンドリースバック方式で、オーナーに直接販売するが、将来的にはファンド化して、小口で投資できるようにする。価格は船と海中バルーンのセットで7億円ほど。一口3000円から5000円で投資できるようにしたい。

 ―船と海中バルーンはいつごろ完成しますか。

2020年春ごろに完成する予定。そのあとテストパイロットやトレーニングなどを行い、サービスの開始は2020年の秋から冬になる見込み。現在はコンセプト設計が終わって、どういう部品を使うのかなどを決めるテクニカル設計を行っている。これが完了するのが2019年春。そこから製造に入る。 

―海中バルーンの特徴は。

透明球体の素材はアクリル。球体の中は圧力がからないので、耳抜きなどは必要ない。緊急浮上時に潜水病になることもない。潜水艇に求められる最低限の安全性能として球体内に高濃度酸素を4日分積んでいる。仮にワイヤーが切れて海底に沈んでも4日間は空気が供給できるし、球体そのものが20トンの浮力があるため、球体の下にあるバラストを切り離すと浮いてくる構造になっている。高濃度酸素のほかにも二酸化炭素吸収フィルターが設置されており、常に地上と同じ状態になるようにしている。海中バルーンはは5人乗りで、100メートルまで潜水できる。強度的には300メートルまで大丈夫だ。