ReFaの旺盛なインバウンド需要
中国の規制強化の打撃を受けたReFa(画像はプレスリリース)


大量の不良在庫を抱えることになった輸出会社

MTGは日本、韓国を中国人向けの販売チャンネルとして活用していたわけです。しかし、規制により急激にしぼんでしまったため、中国のECサイトを中心に売り込もうと画策します。

同社は中国向けのEC取引に対して、A社と独占販売契約を結んでいました。しかし、このような状況に陥ったため、別の企業と契約を結んで販売チャンネルを拡大する必要が生じたのです。A社との契約は2019年3月でした。2018年9月の時点で目標に達さないことが明白になっていたMTGは、契約終了まで待つことができませんでした。

その間に入ったのがB社でした。B社は、韓国向けの輸出を行っており、2018年に110億円もの年商がありました。しかし、規制強化によって韓国向けの輸出規模は30億円程度に縮小するとことが見込まれたのです。

MTGは、B社に対して中国のECサイト運営会社向けの輸出業務に入らないかと持ち掛けました。何としても目標に達したいMTGと、売上縮小が明らかなB社の利害は一致しました。

MTGは11億5000万円分のReFaを、B社に対する売上として計上しました。これにより、2018年9月期の決算は、売上高604億円、営業利益88.8億円、純利益55.1億円と、予測値を通過することができたのです。

しかも、B社に販売した商品の中には、棚卸資産の評価損の発生対象となるものが含まれていました。売上の計上と評価損を回避するという力業だったのです。

MTGはA社と中国市場の独占契約を結んでいたため、B社との正式な契約を結ぶことができませんでした。

B社からの返品の受けつけや、ECサイトの運営者との正式な引き合わせがあるわけでもなく、次々と商品が納品されました。B社はMTGの売上目標と評価損回避による利益目標達成のための、人柱とされたのです。

ECサイト運営会社からの注文は一つも入らず

結局、MTGが当初約束していた中国のECサイト運営会社からの注文は一つも入りませんでした。中国で独占販売契約を結んでいたA社があったため、MTGは別の販売代理店に対して「授権証(許可証)」を発行することができなかったのです。

B社に納品された商品は、すべて日本の倉庫に保管されていました。その在庫をMTGに引き取ってほしい旨の要望が出され、返品を受け付けることが決定したのです。