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【ソフトバンク】(3)M&A卒業で「マネーバンク」に変身か
ソフトバンクグループのM&A戦略が大きな曲がり角を迎えている。いや、それどころか事業拡大のためのM&Aから手を引くそぶりさえみせているという。前回の「M&Aアーカイブス」(2016年12月23日)掲載以降に起こった、同社のM&A戦略を追う。
12月6日13時39分ごろから18時4分までの間、全国でソフトバンクや同社系列のワイモバイルの4G(LTE)携帯電話サービスで大規模な通信障害が発生した。原因は懸念されていたサイバーテロではなく、エリクソン製交換機のソフトウエアの異常だった。交換機のソフトウエア異常となれば、また起こりうる。さらには他キャリアにとっても対岸の火事ではない。
今回の通信障害では「メールが送れない」「2次元バーコードの表示ができない」「地図アプリが使えない」「電話ができない」など、スマートフォンユーザーが頭を抱える事態が多数発生した。万一、同様の通信障害が発生したら、どうすればいいのだろうか?
大震災などの激甚災害を除けば、携帯回線がダウンしても光ファイバーで結ばれているWiFi(無線LAN)は生きている。自宅や会社ではWiFiを自動接続設定にしていて、外出先で携帯回線がつながらないことに気づいた人も多かった。ならば外出先でもWiFiを利用できるようにしておこう。
無料WiFiも普及しており、追加費用がかからないのも魅力。都市部では見つけるのに苦労しないだろう。特に繁華街や駅周辺なら、必ず無料WiFiが存在する。東京都営バスのように移動中の公共交通機関で無料WiFiを利用できることも。無料WiFiが少ない地方でも、大手コンビニは店舗での無料WiFiサービスを提供している。困ったらコンビニへ行こう。
通信障害が起きてから初めて無料WiFiに接続しようとすると、利用登録ができないなどの二重トラブルに巻き込まれがち。通信回線が利用できる平時のうちに、設定を済ませておこう。実際にテストして、問題なく使えるかどうかも確かめておくべきだ。
無料WiFiはサービスを提供する店舗ごとに設定が異なるため、複数の利用登録には手間がかかる。WiFi自動接続アプリを利用すれば簡単に登録が完了し、無料WiFiサービスの選択肢も広がる。「タウンWiFi」や「Japan Connected-free WiFi」など、さまざまなアプリがある。「自動接続先が多い」「通信速度を計測して最速WiFiを自動選択する」などそれぞれの特徴があるので、自分の用途に最適なアプリを選ぼう。
ただし、無料WiFiには「セキュリティーが甘い」という欠点もある。通信を暗号化してくれるVPNアプリもインストールしておこう。「VPNネコ」や「VPN Master」といった無料で使えるアプリもある。無料WiFi接続時には、アプリの立ち上げを忘れないように。立ち上げっぱなしにすることも可能だが、VPNを使うと通信速度は低下する。携帯電話回線やセキュリティーの高い自宅や会社のWiFiで接続している時には、VPNアプリを利用しない方が良い。
これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。
ソフトバンクグループのM&A戦略が大きな曲がり角を迎えている。いや、それどころか事業拡大のためのM&Aから手を引くそぶりさえみせているという。前回の「M&Aアーカイブス」(2016年12月23日)掲載以降に起こった、同社のM&A戦略を追う。