私の次回作は、先ほど触れた台中問題がテーマになる。舞台は半導体業界だ。かつて半導体市場では日本の存在感が大きかった。だが、同業界で競争力を維持しているのはシリコンウエハーやフォトレジスト(感光材)といった素材分野ぐらい。最も付加価値が高いロジック(論理演算処理)半導体は、全く歯が立たなくなっている。現在、世界の半導体市場を牛耳っているのは台湾企業だ。
かつて中国にとって台湾統一は、国のメンツを立てるのが最大の目的だった...
図解&ストーリー「資本コスト」入門 改訂版の著者である岡俊子氏に改訂の狙いや、新型コロナウイルスがM&Aに与える影響などについて聞いた。