聞いてみた。M&Aの専門家はどんな電卓を使っているの。太田陽平公認会計士/税理士は?

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愛用の電卓を使う若葉総合税理士法人東京事務所(東京都文京区)の太田陽平公認会計士/税理士

M&Aの専門家はとかく数字と格闘する場面が多い。デューデリジェンス(買収対象企業の価値やリスクなどの調査)をはじめ、いろんな場面で電卓が活躍する。どのような電卓を使っているのか。愛用の品の入手のいきさつや、思い出などを若葉総合税理士法人東京事務所(東京都文京区)の太田陽平公認会計士・税理士に聞いてみた。

愛用の品はCanonのHS-1210TU

大学(京都大学)に通いながら専門学校で受験勉強をすることになった時に、学校から推薦されて買った電卓(CanonのHS-1210TU)を今も使っています。もう15年くらい経ちます。途中5年くらいはパソコンと連動する別の電卓を使っていましたが、OSが古くなり、使えなくなったため、また、当初のものに戻しました。

現在は企業再生が7割、顧問税理士の仕事が3割といった感じです。数字の処理はエクセルで行うことがほとんどですが、ちょっとした計算であれば、エクセルを立ち上げる手間を省くため、電卓を使っています。

太田陽平公認会計士・税理士愛用の電卓

監査法人で勤務したあと、企業再生を手がける企業にお世話になっていたため、今でも金融機関などから再生の案件が寄せられます。これまでに、すでに完了したものを含め7~8件の再生案件を受注しています。

再生というのは、経営が行き詰った企業から、先行きの見通しが立たない事業を切り出し、状況の良い事業だけにして、スポンサー企業に買ってもらうもので、うまくまとまれば事業を継続でき雇用を守ることができます。

以前、父親が経営に失敗し、息子さんが立て直そうとしていた企業で、この手法を用いて、企業を存続させたことがあります。金融機関やスポンサー企業との調整がつき、再生がスタートすることが決まった時に、息子さんが涙ぐんでおられたのが、印象的でした。

再生は、デューデリジェンスから始まり、会社分割などを行い、株式を譲渡するという流れで、すべてに関わることもあれば、デューデリジェンスだけというケースもあります。我々のような小さな事務所だと、大手と比べると費用を抑えることができるため、デューデリジェンスのニーズが増えているようです。

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文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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