第二章 それともROEで会社を変えますか?
(その1:無借金経営の会社の場合)

日本にも多くの無借金経営の企業があります。

無借金は健全だと思われがちですが、高コストの株主資本だけに資金を依存する経営は必ずしも健全とは言えません。上場したばかりで高い成長軌道にある企業や、M&Aや新規投資を重ねてリスクにチャレンジし続ける企業は、高コストのリスクマネーである株主資本に頼らざるを得ません。

しかし成熟期に入った企業では高コストの株主資本に依存する経済合理性はなく、ROEも圧迫されてしまいます。

そんな無借金企業の株主資本を圧縮して、あるいは低コストの有利子負債に置き換えて、バランスのよい資本構成でROEの向上を期待します。