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【資本効率革命の波 閑話休題5】EVAもROICとWACCが基本です

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閑話休題(5):EVA®もROICとWACCが基本です

事業の価値評価のひとつに米国スターン・スチュワート社が開発したEVA®(Economic Value Added:経済的付加価値)があります。それは企業がある期間で産み出した収益を、投資された資本に対して測定したものであり、以下の式で定義されます

   経済的付加価値 EVA® = 税引き後営業利益 -資本コスト(率)×投下資本

上記の計算式は「ROIC=税引後営業利益÷投下資本」いう式を挿入して、資本コストWACC(加重平均の資本コスト)に置き換えると、以下のように展開できます

   経済的付加価値 EVA® = ROIC × 投下資本 -WACC×投下資本
                                      = 投下資本 × (ROIC –WACC

つまりそのROICが加重平均資本コストWACCを上回らない事業は付加価値を産んでないとみなされ、資本投下を含む経営資源の投入は抑制すべきというものです。

文:クロス・ボーダー・ブリッジ株式会社 代表取締役 藤原裕

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藤原 裕

経歴: 1974年 東京大学工学部資源開発工学科を卒業 1974年 三井海洋開発(株)入社、海洋石油掘削装置(リグ)の開発およびマーケッティングに従事 1987年 安田信託銀行(株)入社、M&Aコンサルティングチーム統括、同社ニューヨーク副支店長、シカゴ支店長歴任 1998年 オムロン(株)入社、米国子会社社長、本社財務IR室長、執行役員常務・グループ戦略室長、同・経営IR室長歴任 2011年 オムロン(株)退社 2011年 クロス・ボーダー・ブリッジ(株)設立、代表取締役に就任(現任) 2013年 ナブテスコ(株)社外取締役に就任(現任) HPはこちらから http://cross-border-bridge.com/index.html


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