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【資本効率革命の波3-4】各部門の資本効率性向上が全社ROE改善につながる

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3-4 各部門の資本効率性向上が全社ROE改善につながる

前回で各事業部門のBSが完成しました。

事業部門BSの右下に資本がありますが、それは本社が供給した資金です。

この資金は部門にとっては資本ですが、これを一般の企業のように株主資本と有利子負債と分けて考える必要はありません。企業によってはあえて事業部門にも有利子負債と株主資本(株主は本社)という概念を持ち込んで業績管理されているところもありますが、それぞれの部門の株主資本の額の決め方にこれといった公平な方法がないため、分ける意味がないと考えてます。

この本社が供給した資金の源泉をたどると本社が株主から調達した株主資本と銀行などから借り入れた有利子負債の合計にたどり着きます。お金には色がついてなく、本社はその株主資本と有利子負債の合計額(投下資本と呼びます)を各部門に資本として配分しているのです。


各事業部門はこの投下資本を使って事業を運営し利益を上げるのですが、当然少ない資本で大きな利益を上げることが要求されます。つまり事業運営の良し悪しはどれだけ高い利益(絶対額)を上げたかではなく、どれだけ少ない資本で高い利益を上げたかという資本効率性で決まってくるのです。なぜなら資本にはコストがかかっているからです。じゃぶじゃぶと必要以上にお金を使って利益を出すことは求められていません。

この部門に課せられる資本効率性指標が、以下の投下資本利益率です。


これにより、事業部門は利益拡大と同時にその利益を産み出すためにいくらの資本を使ったかという資本効率性改善も目標となり、全社のROE改善につながるのです。

文:クロス・ボーダー・ブリッジ株式会社 代表取締役 藤原裕

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クロス・ボーダー・ブリッジ株式会社 代表取締役 藤原 裕

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経歴: 1974年 東京大学工学部資源開発工学科を卒業 1974年 三井海洋開発(株)入社、海洋石油掘削装置(リグ)の開発およびマーケッティングに従事 1987年 安田信託銀行(株)入社、M&Aコンサルティングチーム統括、同社ニューヨーク副支店長、シカゴ支店長歴任 1998年 オムロン(株)入社、米国子会社社長、本社財務IR室長、執行役員常務・グループ戦略室長、同・経営IR室長歴任 2011年 オムロン(株)退社 2011年 クロス・ボーダー・ブリッジ(株)設立、代表取締役に就任(現任) 2013年 ナブテスコ(株)社外取締役に就任(現任) HPはこちらから http://cross-border-bridge.com/index.html


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