ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【資本効率革命の波 閑話休題(3)】利益の種類

alt

閑話休題(3):利益の種類

前回では税引後営業利益NOPATという耳新しい利益が出てきました。

ここで利益の種類について改めてまとめてみます。決算資料に出てくる利益は営業利益、経常利益、当期純利益ですが、その他にM&Aの企業買収価格の算定によく使われるEBITあるいはEBITDAという利益があります。

EBIT(Earnings before interest and tax;金利支払前税前利益)
=営業利益+支払金利以外の定常的営業外損益
=経常利益+支払金利
(EBIT≒営業利益とする事例もあります)

EBITDA(Earnings before interest, tax, depreciation and amortization:償却・金利支払・税前利益)
=EBIT+(有形固定資産償却費+無形固定資産償却費)

NOPAT(Net operating profit after tax:税引き後営業利益)
=EBIT x (1-実効税率)
(NOPAT≒営業利益 x (1-実効税率)とする事例もあります)

EBITやEBITDAが出てきた背景は、税金は国によって税率が違うし、償却費も償却方法やその国の税法によって異なるため、グローバル企業のM&Aには国によるばらつきをできるだけ小さくし、買収対象企業の真の実力(稼ぐ力)を見極めることが必要だからと言われています。

文:クロス・ボーダー・ブリッジ株式会社 代表取締役 藤原裕

【バックナンバー】連載コラムを読みたい方は、こちらから

藤原 裕

経歴: 1974年 東京大学工学部資源開発工学科を卒業 1974年 三井海洋開発(株)入社、海洋石油掘削装置(リグ)の開発およびマーケッティングに従事 1987年 安田信託銀行(株)入社、M&Aコンサルティングチーム統括、同社ニューヨーク副支店長、シカゴ支店長歴任 1998年 オムロン(株)入社、米国子会社社長、本社財務IR室長、執行役員常務・グループ戦略室長、同・経営IR室長歴任 2011年 オムロン(株)退社 2011年 クロス・ボーダー・ブリッジ(株)設立、代表取締役に就任(現任) 2013年 ナブテスコ(株)社外取締役に就任(現任) HPはこちらから http://cross-border-bridge.com/index.html


NEXT STORY

【ストックオプション事例研究】エス・エム・エス新株予約権(有償ストックオプション)発行

【ストックオプション事例研究】エス・エム・エス新株予約権(有償ストックオプション)発行

2016/09/20

今回は、エス・エム・エスの有償新株予約権を見てみる。 この有償ストックオプションにはノックアウト条項が付されている。同社の要領や条件から、割当者や既存株主に対する条項を付けることの意味とメリットを考える。