第3部 M&A体験談「M&A活用による成長戦略・課題解決」

休憩をはさんで、エスオーユーホールディングス代表取締役の松丸喜樹さんが登壇し、M&A体験談を語ってくれました。

エスオーユーホールディングス代表取締役の松丸喜樹さん

もともとは葬祭業からスタートしたエスオーユーですが、M&Aを活用して自社の課題解決や成長戦略につなげています。

同社は葬祭業を中核にしているものの、葬祭市場の先行きが不透明になる中、リスクヘッジとしてもう一つの軸足を確保すべく、介護事業に参入したのだそう。葬儀が一度きりの点のサービスだとすれば、介護は継続的な線のサービス。その2つを合わせて提供することで、高齢化が進む日本社会に貢献したいとの思いもあるといいます。

また、葬祭事業や介護事業は、人材確保が難しい労働集約型事業。M&Aで人材サービス事業に進出することで多様な働き方の受け皿を作り、人材確保をするという狙いがあったといいます。 

10社以上のM&A経験を通じて、会社を譲受する側として交渉では以下のことに気をつけたそうです。

<譲受側から見た交渉のポイント>
・相手の会社をよく知る
・自社のストロングポイントを伝える(具体的に整理してわかりやすく!)   
・相手先がM&Aを検討している理由(相手が抱える課題)を知る
・M&Aは会社の売り買いではなく成長戦略・課題解決

最後にM&A後に取り組むべきことを解説。真っ先に頭に浮かぶのは経営や組織などの統合プロセスを意味するPMIですが、「中小企業の場合、何よりも大事なのは働く人の気持ちだ」という松丸さんの言葉が心に残りました。 

「M&Aは一緒になってからがスタート。一緒に成長していくという観点でやらないと上手くいきません。『適者生存』というように、M&Aという環境の変化に企業も社員も適応して、進化していくことが大事」とコメントし、講演を締めくくりました。