多角化戦略としてのM&A
今回は、M&Aを活用することにより、ポートフォリオの多角化を目指すタイプのM&Aについて考察します。多角化型M&Aの最大のリスクは、ターゲットの経営陣・キーパーソンの離反、退職リスクでしょうか。
西澤 龍
| 2019/5/2
2019.05.02
上場企業同士の合併が発表されると、各当事会社の株価に大きな影響を与えることが少なくありません。注目買いや期待買いで株価が上昇するという面もありますが、特に注意したいのが当事会社間の株価の比率です。
つまり、合併比率が公表されると、各当事会社の株価がその比率に寄せてくるということです。例えば、存続会社をA社、消滅会社をB社とする合併において、B社株式1株につきA社株式0.7株という合併比率が公表されたとします...
今回は、M&Aを活用することにより、ポートフォリオの多角化を目指すタイプのM&Aについて考察します。多角化型M&Aの最大のリスクは、ターゲットの経営陣・キーパーソンの離反、退職リスクでしょうか。
「会社分割」とは、事業の権利や義務を一括して引き継がせる(譲渡する)手法です。グループ再編のほか、M&Aでもよく利用されています。