中小企業では、社長の信用が会社の信用に直結していることが多いため、確実な引継ぎをすることが、売り手にとっては最後の仕事となり、買い手にとっては最初の仕事といえます。例えば、旧社長が新社長を伴って取引先へ挨拶回りをしたり、従業員との懇親会を開く場合もあります。
同業であっても、会社ごとに業務の流れなどが違う場合もあるでしょう。些細なことを含めて旧社長が新社長に実務的なレクチャーを行うことも引継ぎの一環です。引継期間は一般的に3ヵ月~1年程度といわれています...
中小企業のM&Aにおいて、M&Aを成功させるには従業員や取引先がそのまま引き継がれることが大前提となります。「会社が買収されました」と事務的な報告のみで社長が会社を去ったとある会社では、退職者が相次いだそうです。
首都圏や中部地方を中心に学習塾を展開する湘南ゼミナールが2017年7月5日付でMEBOの実施を発表した。MEBO(Management and Employee Buy Out)は、経営陣と従業員が一体となって自社の経営権を取得する手法であるが、その活用事例は決して多いとはいえない。そこで今回は、このMEBOという手法に迫ってみたいと思う。