この一六本舗の経営は傍から見ると、実に奇抜でおもしろい。1991年、一六本舗を核とするする一六グループはCI(コーポレートアイデンティティ)を超え、GI(グループアイデンティティ)に取り組み、「ITMグループ」と称するようになった。ITMグループとは「Ichiroku Total Mixture」の略。日本語に直訳すれば、「一六の総合的な混合」ということになるだろうか...
東京駅の西側に「三菱村」があり、東側には「三井村」がある。では、現在は再開発事業が急ピッチで進む八重洲界隈、さらに国内でも屈指の広さ・規模を誇る八重洲地下街は誰のものか。三菱でも三井でも、住友でもない、大阪勢の巨大企業の姿が浮かんでくる。
コニシの主力商品『ボンド』は家庭用のほか、建材用、内装用、工業用など多種多様な商品を展開している。そのコニシが角丸建設という藤枝市の建設会社を買収した。「コニシが大手の建設会社の子会社になるなら、わかるけど」など、驚きの声もあったようだ。
え? なんであの会社がこの会社を買うの? この会社ってあのグループだったの? と思わず驚かずにはいられない、意外なM&Aがある。そんなディールを集めてみた。買収の狙い、そしてそこから見えてくるものとは…?
前回に続き、IT業界を牽引するヤフーにスポットを当てる。ヤフーは2015年に高級ホテル予約サイトの一休を買収した。