スーパーやカーディーラーを擁するITMグループに

この一六本舗の経営は傍から見ると、実に奇抜でおもしろい。1991年、一六本舗を核とするする一六グループはCI(コーポレートアイデンティティ)を超え、GI(グループアイデンティティ)に取り組み、「ITMグループ」と称するようになった。ITMグループとは「Ichiroku Total Mixture」の略。日本語に直訳すれば、「一六の総合的な混合」ということになるだろうか。

そのITMグループには現在、一六本舗のほか、傘下にはレストラン経営の株式会社一六、スーパーマーケットの株式会社セブンスター、そしてカーディーラーのネッツトヨタ愛媛株式会社がある。

歴史ある洋菓子店がレストランを展開し、ス―パーマーケットに進出し、カーディーラーも経営する。まさに、コングロマリットな様相を呈している。非上場のため会計上の親子関係は明確ではないが、ともに代表者は玉置一族であり、創業年や創業の経緯から捉えて、経営の実態は一六本舗を中核に据えるグループ経営と考えていいだろう。

レストランの株式会社一六は、1951年に一六本舗が有限会社一六となる時期に設立され、1972年にレストラン北斗石井店をオープンして以降、「レストラン北斗」のブランドで、うどん店などを計8店舗運営している。

スーパーマーケットの株式会社セブンスターは、1976年に株式会社一六の新事業として松山市内に開店した。現在は愛媛県を中心に10店舗を構えるまでになっている。

ネッツトヨタ愛媛は1968年に設立、現在は14店舗で車両販売を行い、トヨタ車のほかアウディ、フォルクスワーゲンなども扱っている。この7月にはセブンスターレンタカーという関連会社のスーパー名を冠したレンタカー事業をオープンした。これが県内初のスポーツカーに特化したレンタカー会社というのも奇抜だ。