ぐるなびにカカクコム・・・大苦戦するグルメメディア

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ぐるなびの本社が入居するビル(東京都千代田区)

ドル箱事業を失ったカカクコム

力強い一歩を踏み出せないのはカカクコムも同じです。コロナ前の食べログ事業の売上高は全体の40%超を占めており、稼ぎ頭でした。

決算説明資料より

しかし、2021年3月期には18.3%まで縮小してしまいます。回復傾向にはあるものの、2021年3月期第1四半期の段階で31.2%に留まっています。2021年4月から6月までのネット予約人数は419万人で、2019年比52.1%の減少となりました。

食べログもデリバリーやテイクアウト、通販サイトの「食べログモール」などの新たな取り組みを行っています。しかし、目に見える成果には結びついていません。カカクコムは屋台骨となる「価格.com」と新興メディアがコロナの影響を受けておらず、業績は安定してきました。一本足打法だったぐるなびとの違いはここにあります。食べログは需要回復を気長に待つ姿勢が鮮明です。

コロナ禍の2020年10月に上場したRetty<7356>は、2021年9月期第3四半期の売上高が前期比14.7%減の14億6,000万円となりました。1億1,000万円の営業損失(前年同期は2,200万円の黒字)を計上しています。店舗の解約率に大きな変動はなかったものの、休業店舗に対して支払いを免除するなどの影響が出ました。

Rettyは加盟店だけでなく、広告コンテンツからの収入もあります。2021年9月期第3四半期の広告の売上高は1億3,700万円で、前期比37%増加しています。当面は広告を上乗せし、需要回復を待つことになりそうです。

文:麦とホップ@ビールを飲む理由

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

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