濁水(だくすい)も亦(また)水なり。一たび澄めば清水と為る。客気(かっき)も亦気なり。一たび転ずれば正気と為る。逐客(ちっかく)の工夫は、只だ是れ克己(こっき)のみ。只だ是れ復礼(ふくれい)のみ。(『言志晩録』17 克己と復礼)
●カラ元気も元気
濁っている水も、水であることには変わりない。澄んでくれば清い水になっていく。カラ元気も元気であることには変わりない。うまく本当の元気に転じることができればいい。カラ元気の「カラ」の部分を追い払えばいいのだ。そのためには、孔子の言葉にある「克己復礼」を思い出してほしい。
カラ元気。空元気と漢字で書くわけですが、「空」には中身のないうつろな状態といった意味もあります。どうも元気が出ない。心が前に向かっていかない。そんなときには、カラ元気でもいいじゃないか、というのです。そこから、「カラ」を取り除けば、本当の元気になるから……。濁った水を濾過し、上の方だけも澄むまで静かに待つように、ニセの元気も本物の元気にできるのです。

克己復礼は、『論語』にある言葉です(顔淵第十二の一)。弟子の顔淵から「仁」について問われ、孔子は「克己復礼為仁」(己を克(せ)めて礼に復(かえ)るを仁と為す)と応えたというのです(岩波文庫版・金谷治訳)。
自分に勝つ、克服すること。そして礼の根本に立ちかえることが、仁なのだ、というわけです。仁と礼については、『M&Aに効く論語10 プロトコルとしての礼』をご参照ください。私たちが仕事をする上で、すでに確立され多くの人の共通認識となっている行動様式(プロトコル)に立ちかえることも大事だというのです。
「元気があればなんでもできる!」はアントニオ猪木の名言ですが、プラス思考の典型としてとらえられがち。でも、もしかすると『論語』から来ているのかもしれませんね。だとすればとても含蓄のある言葉です。
簡単にいえば、「おはようございます」「ありがとうございます」といった行動様式に基づく言葉一つでも、カラ元気から「カラ」を吹っ飛ばして本当の元気にしていく効果があります。
礼には、心を「今」にスイッチする効果もあります。目の前にいる人(上司、同僚、お客さまなど)に向って「こんにちは」と声をかける瞬間。それはまぎれもなく「今」なのですから。私たちは、未来も過去も自由にはできません。ですが、今この時、目の前のことに集中することで新たな道が拓けていくのです。
※漢文、読み下し文の引用、番号と見出しは『言志四録』(全四巻、講談社学術文庫、川上正光訳注)に準拠しています。
文:舛本哲郎(ライター・行政書士)
司法試験で昔から多くの受験生が苦しんできた論文式試験。旧司法試験に一発合格した筆者が論文式試験の基本的な勉強方法を伝授します。
司法試験に最終合格するには「短答式試験」を避けて通ることはできません。今回は、司法試験短期合格のための「短答式試験」の勉強法をご紹介します。
司法試験を受ける方のほとんどが法学部を卒業しています。法学部は文系の学部ですから「数学が苦手」という方も多いでしょう。しかし司法試験は意外にも「理系的思考」が問われる試験なのです。
どのようすれば多くの人たちにウェブサイトを見てもらえるか。アクセス解析やウェブサイトの改善などを通じて営業実績を上げるウェブ解析士という資格がある。どのような内容なのか。探ってみると。
「目かくし」と「寝返り」をキーワードにする異色の書籍「目かくしゴルフ」を執筆した山本優子さんは、使うべき関節を意識して正しく動かすことで、ゴルフの飛距離アップ、スコアアップが実現できるという。
公認会計士試験・受験生に向けてのメッセージ。最終回となる今回は、公認会計士に”なって”よかったことをお話します。
会計士試験の勉強で一番の収穫は、どんな分野のビジネス書でも読めるようになったこと、社会経済に興味を持つようになったことである。
公認会計士の受験勉強は長い。今回は「自分との闘い」に対する対処法を語る。
31歳で働きながら公認会計士を目指した筆者の独断と偏見による試験合格に役立つ勉強法を連載形式でお届け。今回は精神論のアドバイスを。
多摩大学大学院経営情報学研究科藤本江里子客員教授は「中小企業の価値創造と事業承継」をテーマに2018年4月から7月まで15コマのゼミを実施。2019年も同様の内容で開講する。
首都大学東京経済経営学部の松田千恵子教授はM&Aやビジネスプランなどをテーマに経営戦略ゼミを指導している。数字や組織なども考えて、きっちりと事業が回るようにビジネスプランを仕上げる。