家業の燃料卸問屋を譲渡し彫刻家に転身 薬師寺一彦さん(下)
薬師寺一彦さんは会社勤めや社長業の経験が役に立っている。アーティストとして作品を創るだけではなく行動力、企業にコラボを持ちかけるなどの交渉力がある。
大宮 知信
| 2018/2/7
2018.02.07
先々週のこの欄で、東京・巣鴨のギャラリーで個展を開いた彫刻家を採り上げたが、そのギャラリーのオーナーが今回ご紹介する横尾靖さん(61)。襖(ふすま)や掛け軸、屏風などを扱う表具店「マスミ東京」の社長だ。家業の燃料卸問屋から転身した彫刻家とは反対に、横尾さんは会社勤めから専門外の家業へ入った。
前職は日本の伝統文化とは真逆、最先端の通信機器を扱う営業マンだった。大手電機メーカーNECの海外事業グループに籍を置き、アフリカを担当...
薬師寺一彦さんは会社勤めや社長業の経験が役に立っている。アーティストとして作品を創るだけではなく行動力、企業にコラボを持ちかけるなどの交渉力がある。