NECの「エリート街道」捨て、表具店の社長に(上)
横尾靖さん(61)は、襖(ふすま)や掛け軸、屏風などを扱う表具店「マスミ東京」の社長。NECでエリート街道を歩んでいたにもかかわらず、思い切って伝統産業に飛び込んだ。
大宮 知信
| 2018/2/19
2018.02.19
表具店「マスミ東京」社長の横尾靖さんの前の仕事はパラボラアンテナや電話交換機、放送設備などの通信機器を扱う営業マン。義父からあとを引き受けたものの、表装の世界は門外漢。ゼロからのスタートだった。
「職人さんも社員も、私の言うことなんか全然聞かないですよ。電機屋が何言ってんだと」。5年間は「じっと我慢して」勉強に専念。職人たちがどうやってものを作っているのか...
横尾靖さん(61)は、襖(ふすま)や掛け軸、屏風などを扱う表具店「マスミ東京」の社長。NECでエリート街道を歩んでいたにもかかわらず、思い切って伝統産業に飛び込んだ。