若者の街・原宿で 家業の「お米屋さん」を継いだ 人事制度コンサルタント(中)
小池精米店 店主の小池理雄さんはお米を売ったことがない。それどころか営業の経験もゼロ。名刺の渡し方からお辞儀の仕方まで学び、飲食店の飛び込み営業から始めた。
大宮 知信
| 2018/3/6
2018.03.06
小池精米店 のウリはブレンド米の技術。 店主の小池理雄さんは5年前にお米屋さんの組合が認定する「五ツ星お米マイスター」の称号を得た。80種類あるお米を細かい注文に応じてブレンドする。
「ブレンドを強調するようになったのは最近です。寿司屋さんから、うちは酢に砂糖を入れてないから、ちょっと甘みのある米が欲しいとか、洋食屋さんからはカレーに合う米を探してきてくれないか」と細かい注文がある。
ワインのソムリエのように、米の味や品質を言葉で表現する...
小池精米店 店主の小池理雄さんはお米を売ったことがない。それどころか営業の経験もゼロ。名刺の渡し方からお辞儀の仕方まで学び、飲食店の飛び込み営業から始めた。
父が経営していた燃料卸問屋は経営が順調だったからこそ、有利な条件で売却することができた。売却時は何の展望もなかったが、幸い働いていた時の蓄えがあり、生活には困らなかった。