東屋の6代目社長木戸麻貴さんは、2004年に墨田区の「小さな博物館運動」に共鳴して母親の一江さんが会社の隣りに作った袋物博物館のWEBページをオープン。同区の観光MAPにも載せてもらった。これがきっかけで博物館を訪れる人が増えたという。
だが、伝統技術を今後も継続発展させていくには、博物館で製品を展示するだけでは不十分。新しい販路を開拓する必要がある。
前職はコンサルタント会社だから、ホームページを立ち上げた方がいいとか、こうした方がいいのではと、経営に関するアドバイスをする人がいる。いい意味でのお節介だ...
横尾靖さん(61)は、襖(ふすま)や掛け軸、屏風などを扱う表具店「マスミ東京」の社長。NECでエリート街道を歩んでいたにもかかわらず、思い切って伝統産業に飛び込んだ。