表具店は俗に経師屋さんともいう。経の字には、物事のすじみちを立てる、管理する、治め整えるという意味もある。「大事なのは、先人がやってきたことをきちっと踏まえて、後世に伝えるということです。自分がやってみて、体験して、自分が出来なきゃプロにやってもらって、それをオーガナイズ(系統立てる)する。それがまさに表具なんです」。
巣鴨のショールームでは、和紙や裂地、刷毛、桐箱などを販売する傍ら、掛け軸や屏風など表装を学べる教室も開いている...
大手メーカーの東レ社員だった佐田展隆社長は社会人4年目で家業を継いだ。折りしもそごうが民事再生法の適用を申請。連鎖倒産しそうな時だった。