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伝説のラガーマン 松尾雄治さんの引退後の人生は?(下)

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スポーツ界に話題提供

 会員制のバー「リビング」を開業したとき店に入ってまず始めたことは、便所掃除。元祖ミスター・ラグビーと呼ばれる人が便所掃除ですかというと、「嫌なことは率先して自分がするということです。そうじゃないと従業員やバイトの

会員制のバー「リビング」でほほ笑む松尾さん(右)

子にものを言えない。ラグビーの精神と同じです」という答えが返ってきた。畑違いの商売を始めてまる4年が経った。

 「飲み放題だから、大変ですよ。全然もうからないけど、子供も大きくなったし、若い頃みたいに何千万円もなきゃ生活できないなんてことないからね。お金のことを考えなくなったら、楽しいということと幸せみたいなものが同時にきているような気がします」

 テレビ出演や講演などで生活を支えている。2020年には東京オリンピックが開かれるが、スポーツバーにするつもりはない。外食産業に本格的に進出する考えも「まったくない」という。「ここでのたれ死ぬ覚悟。テレビ番組も何回かここで収録してるけど、ラジオだってここで作りゃいい。多少でもスポーツ界に面白い話題を提供できればね」

 社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。東日本大震災で甚大な被害を受けた釜石・東北を元気づけようと、NPO法人スクラム釜石を立ち上げ、寄付を募りグッズを販売、チャリティイベントを開催するなど、ラグビーを通じた復興支援活動を行っている。

 松尾さんが飲んでいる「森伊蔵」の水割りを私に勧めながら「どんどん飲んでください。もう堅苦しい話はこれぐらいにして、歌でもうたいましょうよ」

 間違えて変な客が入って来ないように一応会員制にしているが、堅苦しい条件はない。今度は客として「リビング」で飲みたいな、筆者も入れてくれるかな。そういうと、松尾さんは「私が会ったことのある人は大体入れてあげます」と笑みを浮かべた。(おわり)

文:大宮知信

大宮 知信 (おおみや・とものぶ)

1948年 茨城県生まれ。ジャーナリスト。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ─漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。 


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