黒船亭は和風の店でもなければレストランでもなく、居酒屋でもない。当時、和洋折衷の洋食店は珍しく、銀行は融資を渋った。「黒船亭」社長の須賀光一さんは、新しい船を作ったものの「苦難の船出」だったと振り返る。
様々な野菜や食材を一週間以上煮込んだデミグラソースがベースのビーフシチューやハヤシライスが好評だ。顧客のニーズをつかむことが経営者の重要な役割。
「職人じゃないから何を見るかといえば、マーケットだけです...
小池精米店 店主の小池理雄さんはお米を売ったことがない。それどころか営業の経験もゼロ。名刺の渡し方からお辞儀の仕方まで学び、飲食店の飛び込み営業から始めた。
父が経営していた燃料卸問屋は経営が順調だったからこそ、有利な条件で売却することができた。売却時は何の展望もなかったが、幸い働いていた時の蓄えがあり、生活には困らなかった。