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家業の燃料卸問屋を譲渡し彫刻家に転身 薬師寺一彦さん(中)

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 当時、大阪・堺は急速に都市ガスが普及し始めていた。会社はそれなりの規模だったが、将来燃料卸問屋の商売が先細りになることは目に見えていた。「7人いた社員さんもいままでと同じ条件で働けるようにして、小売りと卸の権利を譲渡しました。けっこう年配の社員もいたので、売却してから10年以内にみなさん定年退職しました」

順調だったからこそ売却は有利に

 経営は順調だったからこそ有利な条件で売却することができた。「早く決断したことは良かったと思います...

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