小池精米店の立地は、飲食店だったらこれ以上はないというぐらいの一等地。サラリーマンを続けながら、店を商業ビルにしてテナントを入れれば左うちわで暮らせる。
店主の小池理雄さんは「それは僕の生き方とは違う。自分の腕でやっていきたい。家賃のアガリで食っていくなんて、ちょっと僕にはできない。米屋という器を生かすも殺すも自分次第ですから、もうからなくても生活ができて子供を育てていければ米屋でいいじゃないかと」
小池さんはお米を売ったことがない。それどころか営業の経験もゼロ...
芸術家になる夢が破れて、普通の会社に就職したり実家の商売を継ぐというのはよくあるが、薬師寺さんは真逆のパターン。いったん継いだ家業を捨て、プロの彫刻家になった。