中小の社長にスポット、1000人の登場を目指す

ーそして2016年に「社長チップス」が誕生しました。

お菓子を通じて様々なクライアントのファンづくりにかかわるうちに、中小企業の社長にスポットをあてて、頑張っている姿やユニークな取り組みを伝えられないかと思っていた。それを形にしたのが「社長チップス」。

ポテトチップスに社長のカードを付けた。味は「汗と涙のCEO(塩)味」や「激辛人生スパイCEO(スパイシーイーオー)味」など4種類。カードには会社の概要や社長のプロフィール、直筆で書かれた座右の銘に加え、「社長戦闘能力測定」という自己採点などが記されている。

名刺代わりや、企業PR、社内コミュニケーションに役立ってもらっている。社長の魅力を学生・若者や顧客、地域社会、業界などに発信し、まずは社長のファンを増やし、ひいては企業の成長や地域経済の発展をサポートできればと思っている。

登場した社長はこれまで約400人。当面は1000人を目指している。学生との交流会などプロジェクトを仕掛け、コミュニティーを広げていきたい。

エスプライドHPより:バスケットボールBリーグ開幕に合わせて9月に発売した「B.LEAGUE 9CLUB 社長チップス」

学生との交流へコミュニティーの場を創設

ー今年スタートした「チャーミング・チェアマンズ・クラブ」(CCC)の活動内容は。

社長同士や社長と学生によるコミュニケーションの場を提供することを目的としている。第一弾として4月には全国の400人以上の社長の中から、学生が投票で「最もチャーミングな社長」を選ぶコンテストを実施した。会場では学生300人が審査員として参加し、5人のファイナリストを決定した。

また、中小企業の採用・後継者育成を応援する社長と学生のカンファレンスも7月の東京を皮切りに、年末にかけて北海道から沖縄まで全国10数カ所でツアー開催中だ。とくに事業承継問題は日本の喫緊の社会課題でもあり、学生がそうした実態を知る機会になっている。

CCCの一連の活動は来年以降も当社の責務として継続していくつもりだ。

ー本業とは別に、社会人クラブ野球チームの運営にもかかわっていますね。

エスプライド鉄腕硬式野球部という名称。発祥は大手建設会社の伝統ある野球部だが、その後、休部し、幾度かの変遷を経て、2013年から当社グループが経営母体となっている。野球界には様々な縁をいただいていることもあり、オーナーを引き受けた。監督は新美敏さん(元日拓・現日本ハムなどで活躍)にお願いしている。いつか、東京ドームの舞台に駒を進めることができたら最高だ。

IPOは選択肢

IPO株式公開)など、今後の成長戦略についてはどうですか。

会社の根幹である、お菓子を使ってクライアント企業をプロデュースする事業はさらに伸びる要素があり、質的にも量的にも事業基盤を固めていきたい。新規事業といえる「社長チップス」関連はまだ投資時期だが、今後大いに楽しみにしている。

IPOが企業成長のうえで重要な選択肢の一つであることは間違いない。M&Aによる企業買収の機会しかりだ。

◎西川 世一さん(にしかわ・せいいち)

1978年愛知県生まれ。中京大学付属中京高校では野球部で甲子園を目指す。デザインを学んだ後、実家の包装資材会社に入社。2005年に、お菓子を通じて企業プロデュースを手がけるESSPRIDE(エスプライド)を設立。“おやつエンタテイメント製造業”を標ぼうする一方、中小企業の成長支援や魅力発信に力を注ぐ。

聞き手・文:M&A Online編集部 黒岡 博明