米国合弁を完全子会社化、事業再構築へ

 カルビーは2017年1月、北米でスナック菓子事業を手がける合弁会社「カルビーノースアメリカ」(オレゴン州)を完全子会社した。米国子会社のカルビーアメリカ(カリフォルニア州、1970年設立)を通じて、合弁相手である馬鈴しょ生産大手のRDオフェット(ノースダコタ州)からすべての持ち分50%を約96億円(8500万ドル)で取得した。

 カルビーノースアメリカは2006年に「RDOカルビーフーズ」として設立し、ポテト系スナック商品「Jagabee」の生地の生産と日本、アジアへの輸出を開始。2012年にカルビーアメリカのスナック菓子事業と全面的に統合し、併せて現社名に変更した。これをさらに推し進めて、完全子会社化に踏み切った。

 北米の売上高は100億円規模まで成長したものの、かねて目標としてきた水準(500億円)とは大きな開きがあるほか、足元の状況は販売力の弱体化や工場稼働率の低下などで苦戦していた。このため完全子会社化をテコに意思決定の迅速化などを図り、北米事業の再構築を目指すものだ。

 当面の具体策はこうだ。会員制大型倉庫店の2強であるコストコ、サムズクラブでの販売がピーク時の3分の1程度に落ち込んでいるのが痛手となっており、こうした大手業者との関係強化を最優先に打ち出している。2018年以降、新フレーバーやオーガニックなどの新商品を投入する。生産面ではシフト体制や工場間配分の見直しによるフレキシブルな生産体制の構築などに取り組む。

 北米事業について、松本会長兼CEOは「まだ問題解決の途中。やっと底を打ったといっても、しばらくは底を這う状況が続く。2018年度第1四半期(4~6月)から(新たな成長の)芽が出てくるのではないか」と見通しを語っている。