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【アシックス】総合スポーツ用品メーカーが強化するデジタル戦略

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※画像はイメージです

 こうした動きの中、アシックスは新しいスポーツライフのニーズに応えるため、デジタル分野の強化を図り、その開発拠点をボストンに構えた。加えて、イノベーションの創出をさらに加速させるため、投資子会社として2016年、アシックス・ベンチャーズ株式会社を設立した。

【まとめ】トレンドへの対応とデジタル戦略を今後も強化

 アシックスは、2016年から2020年度までの中期経営計画「ASICS Growth Plan (AGP) 2020」に基づき、3つの事業領域である①アスレチックスポーツ事業領域、②スポーツライフスタイル事業領域③健康快適事業領域において、グループ共通の7つのコア戦略を遂行し、事業の拡大・強化に取り組んでいる。

 特に計画初年の2016年は、米国での顧客の嗜好の変化や、競争の激化など売上高が減収、営業利益は減益と苦戦した。しかし、2016年3月にはFitnessKeeper社のM&Aにより、変化するトレンドに応えるための新商品、サービスを整備している。

 また、ボストンにデジタル技術開発を行う拠点を構えるなどデジタル戦略の強化とあわせて構造改革へと乗り出している。

 今後、アシックスは商品企画から販売までのプロセスをDTC(Direct to Consumer)起点に転換し、売上高を伸ばすことを目指す。そのため、今後も同業・異業種を問わず拡充を図り、アスリート向けスポーツ用品はもちろんのこと、昨今のトレンドとして競技のタイムではなく仲間とスポーツを楽しみ、スポーツウェアを普段使いする人々のニーズに応えていくことも一つの収益の柱とする。

 この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

文:M&A Online編集部

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