【ポプラ】M&Aで全国展開を仕掛けた「老舗コンビニ」の転機

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広島に本社を起きながら東京にも進出しているポプラ(東京・四谷)

コンビニとしては、セブンイレブンと「同期」の老舗

ポプラがコンビニに進出したのは1974年。国内最大手セブンイレブンの日本1号店が開店したのと同じ年だ。前身は広島市最大の歓楽街・流山町にあった酒や食料品の卸売店で、スーパーマーケットが閉店している時間帯に営業していたという。そのため当時は「コンビニ」ではなく、「ナイトショップ」の看板を掲げていた。

開店当初は「文房具や玩具、家電製品など注文を受けたものを何でも仕入れ、翌日以降に取りに来てもらって販売する」(目黒俊治社長兼会長)というユニークなサービスも提供していたという。1976年4月に法人化し、同7月には弁当・惣菜事業を手がける子会社の「弁当のポプラ」を設立する。

同子会社のセントラルキッチンから配送された「おかず」に、各店舗のキッチンで炊いたばかりのライスを組み合わせて販売する手法で、他のコンビニやスーパーなどで売られている弁当との差別化に成功した。この弁当がポプラが成長する原動力となった。

1983年10月からフランチャイズ(FC)展開を始め、店舗網の本格的な拡大に乗り出す。それを加速したのがM&Aだ。1992年7月に九州での出店を強化するため、トップマートを吸収合併した。1998年2月に大手百貨店の髙島屋から、「生活彩家」を展開するハイ・リテイル・システムを買収。同4月には航空測量大手のパスコから、「ジャストスポット」を運営するパスコリテールを買収し、「関東ポプラ」に社名変更している。

2001年3月に食品商社の三友小網(現・三井食品)から、「くらしハウス」を展開するジャイロを買収。2003年5月には「スリーエイト」を展開するヒロマルチェーンと「マイチャミー」を運営するエフジーマイチャミーを、それぞれ買収している。

こうしてM&Aで店舗展開を急いだ結果、複数ブランドのコンビニチェーンを展開することになった。現在では「ポプラ」は同社が運営する全店舗の半分程度に過ぎず、「生活彩家」や「スリーエイト」「くらしハウス」など4ブランドが並立する。

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