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【永谷園HD】M&Aで世界に挑む「味ひとすじ」の老舗

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研究開発型企業だった永谷園

 現在の永谷園を設立したのは、永谷家10代目の永谷嘉男だった。嘉男は太平洋戦争からの復員後、戦災で焼失した実家の茶製造業を再建するため「江戸風味お茶づけ海苔」を開発する。実は父の9代目永谷武蔵が、細かく切った海苔に抹茶や食塩を加えた粉末状の「海苔茶」を開発していた。海苔茶はお湯に溶かして飲む飲料の一種だったが、嘉男が京都で食べられている「ぶぶ漬け」を参考に小粒あられやかきもちを入れたお茶漬けの元として1952年のに商品化する...

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