【フランスベッドHD】M&Aで福祉用具貸与事業を強化

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東京・赤坂のショールーム

リハテックを強化

フランスベッドHDは、福祉用具貸与事業のシェア拡大のほかにも、いくつかの注力事業を持つ。その一つがインテリア健康事業。同社はメディカルサービス事業で培ったレンタルのノウハウをインテリア健康事業でも展開することで、現在のインテリア健康事業の売上高に占めるレンタルの割合を3分の1から、2 分の1にまで引き上げる計画だ。

もう一つは2011年に創設した高齢者の日常生活活動のサポートを目的にした新ブランド「リハテック」の拡充。リハテックはリハビリテーションとテクノロジーを組み合わせた造語で、高齢者や障害者が活動的に、楽しく快適に過ごすための商品を指す。

すでに電動シニアカーや、車椅子、光る杖、歩行器、電動座椅子などを品ぞろえしており、今後も新たな商品開発に力を入れる方針。

福祉用具貸与事業者のM&Aとともに、こうした取り組みを強化し、次期中期経営計画を策定する予定で、新型コロナウイルスの影響を見ながら目標数値の合理的な算定が可能になった段階で速やかに公表するとしている。

総務省の人口推計では65歳以上の高齢者の割合は28%を超えており、今後もこの割合は高まっていく見通しにある。新型コロナウイルスの影響が限定的な同社だけに、次期中期経営計画の策定には、さほど長い時間は必要なさそうだ。

フランスベッドHDの沿革
1949 池田実氏が個人経営で双葉製作所を創業し、自動車シートを製造
1955 分割ベッド(商標フランスベッド)の製造を開始
1961 フランスベッドに社名を変更
1963 東京証券取引所第二部に上場、大阪証券取引所第二部に上場
1964 名古屋証券取引所第二部に上場
1967 米国シーリー社と技術提携し、シーリーブランドのベッドを生産
1968 英国マルチラスティック社と技術提携
1969 羽毛布団の製造事業を開始
1970 英国スランバーランド社と技術提携
1970 米国キャラベルエア社と技術提携
1972 ホテル、旅館用の寝具・リネン類のリース、洗濯業務を開始
1973 病院用白衣・病衣の販売、リース、洗濯業務を開始
1975 ピエール・カルダン氏とベッドに関するデザインライセンス契約を締結
1976 人造大理石・モルデッドマーブルの生産を開始
1976 システムキッチンカウンター、バス、洗面化粧台を発売
1983 フランスベッド販売で療養ベッドのレンタルを開始
1985 米国レゲット&プラット社と技術提携
1987 フランスベッド販売を吸収合併し在宅介護機器のレンタル、販売を承継
1987 フランスベッドメディカルサービスに社名を変更
1987 医療機器のレンタルを開始
1988 英国スランバーランド・ホールディングス社と技術提携
1990 介護支援ベッドを発売
1990 サザビー社とライセンス契約を締結、「SAZABY BED & LINEN」を発売
1992 ドイツのフェミラ社と提携、テキスタイルベッド「フェミラ」を発売
1992 住宅リフォーム事業を開始
1992 スペインのウルタード社と提携
2004 フランスベッドホールディングスを設立
2009 翼の株式を取得し、子会社化
2011 高齢者の日常生活活動のサポートを目的に、新ブランド「リハテック」を創設
2015 サンリオと提携し、サンリオキャラクターズ商品を発売
2016 デイサービス事業を会社分割でミストラルサービスに承継
2020 東洋特殊工事の株式を取得し、子会社化(3月)
2020 恵ケアサービスの株式を取得し、子会社化(5月)
2020 カシダスの全株式を取得し、子会社化(10月30日予定)

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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