ホンダとの経営統合が難しくなったと伝えられている日産自動車。交渉が破談となれば、日産は新たなパートナー探しを迫られる。その最有力候補が、電気自動車(EV)参入を目指す台湾の鴻海精密工業だ。同社はすでに国産大手家電の一角を占めていたシャープを2016年に買収している。日産は「第2のシャープ」となるのか?
鴻海は事業の大転換期にM&Aを活用してきた歴史がある。白黒テレビのボリュームなどの「つまみ」製造から始まった同社が、1980年代にパソコン部品の製造に参入...
フジ・メディア・ホールディングスが国民的アイドルだった男性タレントを巡る性加害騒動で厳しい非難にさらされている。それに乗じてアクティビスト(物言う株主)による圧力が高まっている。彼らの狙いはフジの稼ぎ頭である不動産事業の売却だ。その行方は?
ソフィアホールディングスはM&Aで事業の多角化と成長を目指してきた。ITや調剤薬局で積極的な買収を実施し、企業価値向上を図っている。ただ、同社のM&A戦略は単純な成長軌道を描いてきたわけではない。そこには選択と集中の苦悩と試行錯誤があった。
「日本の至宝」と評されるコレクションを誇るDIC川村記念美術館が来年1月から休館する。同館を所有するDICの業績不振に伴い、売却を迫られているからだ。推定1400億円とも言われる収蔵美術品は同社のM&A戦略が生み出した莫大な利益で入手した。
2024年7月3日に発行された新1000円札の顔となった北里柴三郎。彼が中心となって設立したのが医療機器大手のテルモだ。1921年に体温計の国産化を目的に創業した「100年企業」でもある。これまでもM&Aで事業を拡大してきた。今後の戦略は?