セイノーホールディングス<9076>は、物流業界の中で最も戦略的に「協業」「オープンイノベーション」に取り組む企業グループだろう。
今春実施された日本郵便との幹線輸送の共同運行トライアルは、それを象徴する施策と言える。幹線輸送とは、集荷側の拠点から配達側の拠点への長距離輸送を指す。両社は今年2、3月に「東京~大阪・滋賀」「東京~名古屋」「埼玉~福島・宮城」などの幹線で共同輸送を実施...
「味ひとすじ」でお茶づけ海苔やふりかけ、フリーズドライ味噌汁などを手がける永谷園ホールディングス(HD)が、MBOを実施すると発表した。非上場化によって海外進出やM&Aなどの意思決定を迅速化して競争力を高めるのが狙いというが、その真相は?
地方には地元経済を支え、地域社会に貢献する名士企業が存在する。旧清水市(現静岡市清水区)に本社を置く鈴与は、まさにそのような企業だ。創業は1801年、国内でも長い歴史を持つ老舗企業の一つ。その鈴与が二つの業界を驚かせる出資で注目されている。
変化にさらされる印刷業界にあって、相次ぐM&Aによって業容を拡大し異彩を放つのが日本創発グループ<7814>である。創業から8年で30社以上を傘下に収めた同社のM&A戦略を探る。
2023年のM&Aを代表するビッグディールが発表された。日本製鉄によるUSスチールの買収だ。取引総額は年間でトップとなる約2兆円(141億ドル)。同社の歩みを振り返りながら、巨額のM&Aが誕生した背景に迫り、この先も考察する。