製粉大手のニップンが10年ぶりに企業買収に踏み切る。傘下に収めるのは冷凍食品製造の畑中食品(鹿児島県出水市)で、約60億円を投じる。4000億円を超える売上高のうち、食品事業が半分以上を占め、今や祖業の製粉事業の倍近い。複雑化する国際情勢を受けた原材料高などに食材メーカー各社が頭を悩ませる中で、どういう成長戦略を描いているのか。
ニップンは9月26日、冷凍食品を製造する畑中食品の子会社化を発表した。第三者割当増資を引き受けて、株式の約62%を取得する。取得完了は2025年4月1日を予定する...