大手製薬会社の大塚ホールディングス<4578>が、M&Aを活発化させている。この1年間に3件のM&Aを適時開示したのだ。
主要医薬品の特許切れによるマイナス影響をカバーするために新薬候補の開発、取得に力を入れてきており、今回のM&Aもこの取り組みの一環と言える。
2024年6月に公表した「第4次中期経営計画」では、新規技術を拡充する方法として、大学や公的研究機関、企業との提携と並んで、企業買収を方針に掲げている。
M&Aについては当面、積極的な状況が続くと見てよさそうだ...
佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは、国内、海外ともに絶え間ないM&Aを実行し事業を拡大してきた。新中期経営計画「SGH Story 2024」では、「持続可能な成長を実現する次世代の競争優位性創出」を基本方針にビジネス拡大を図る。
ヒューリックは個別指導塾「TOMAS」などを運営するリソー教育を5月28日に子会社化した。不動産を軸として、教育、健康、観光など多様な分野に進出しており、ビジネスの拡大とともに今後もM&Aの出番がありそうだ。
医療費削減の流れを受けて、厚生労働省が患者負担額を引き上げることになった医薬品がある。皮膚薬の「ヒルロイド」がそれ。この薬を製造・販売しているのがマルホ(大阪市)だ。1915年創業の「百年企業」だが巧みな業務提携とM&Aで成長を続けている。
ソフトウエアテストなどを手がけるSHIFTの2024年8月期の売上高が、初めて1000億円を突破する見通しだ。実現すれば100億円台に乗せた2018年8月期から数えてわずか6年での大台越えとなる。