「当社は将来、10万台規模のコネクテッドカーを運営する会社になる。それに向けた基盤整備を力強く進めたい」と西川社長は先を見据えながら語る。パーク24が扱う車両数は現在、レンタカーとカーシェアを合わせ約5万1000台。カーシェア用の全車両に車載器を搭載し、センターが運行管理や走行記録管理を行っている。一方、レンタカーへの搭載率は1割程度にとどまる。
24時間いつでも利用できるカーシェアに対し、レンタカーは営業所が開いている時間に限られる...
旭化成が自動車分野への攻勢を強めている。その戦略の要となるのがM&Aだ。2018年7月19日に自動車内装材大手のセージ・オートモーティブ・インテリアズ(サウスカロライナ州)を7億ドル(約791億円)で買収すると発表した。今後の戦略はいかに。
日立キャピタルは総合金融会社として世界で活躍の場を広げている。金融を起点に付加価値の高い多様なサービス・ソリューションを提供する。現在、営業資産残高の半分が海外事業。車関連のビークルソリューション事業では欧米を中心にM&Aを活発に展開中だ。
オリックスは「金融」と「モノ(物件)」を両輪に事業領域を縦横に広げてきた。リースに始まり、投融資、銀行、生保、不動産、資産運用、環境エネルギー、自動車関連、球団経営まで多方面に及ぶ。そのアクセル役が積極的なM&A戦略にほかならない。
大林組は2011年から海外で積極的なクロスボーダーM&Aを展開し、短期間のうちに海外事業を拡大してきた。現在、大林組の海外売上比率は約25%と、国内ゼネコンでもトップクラス。「グローバル展開の優等生」といえる。そんな優等生も大きな課題を抱えている。