地域包括ケアの実現を旗印に

「少子高齢化社会の課題に挑戦し、地域社会を明るく元気にする」。ミアヘルサはこうした旗印のもと、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の実現を目指している。

大黒柱である調剤薬局事業は大型総合病院の門前型調剤薬局を中心に店舗網を拡充し、現在41店舗(都内37店舗)を数える。第2の柱に成長した介護事業は在宅系、施設系の両輪で複合的なサービスを展開し、拠点数は60近い。

2011年には全国に先駆けて、地域包括ケアシステムを具現化したサービス付き高齢者向け住宅「日生オアシス和光」を埼玉県和光市に開設した。入居者だけでなく、地域の利用者に対して診療所、薬局、介護(通所介護、訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、居宅介護支援)、配食(生活支援)などのサービスをワンストップで提供している。

さらに2014年、UR都市機構と組み、ひばりが丘住宅(東京都西東京市・東久留米市)の団地再生事業の一環として「日生ケアヴィレッジひばりが丘」を開設。空き室をサービス付き高齢者向け住宅に改修し、敷地内に介護保険事業所、診療所、薬局などを整備した。

2019年4月、日本生科学研究所から「ミアヘルサ」に社名変更した(東京・河田町の本社)

コロナ後を見据えて第2、第3のM&Aも

ミアヘルサという社名は社内公募で250余りの候補から選んだ。福祉先進国のスウェーデンの言葉で「もっと健康に(Mer  Hälsa)」を意味し、英語ではMore Health。ゼロ歳児からの子育て支援はもとより、超高齢社会の課題解決に向けた心意気が込められている。ブランドカラーは3色のグリーン。

社名変更を受ける形で、今年3月に株式上場した。会社設立から36年。ジャスダックは新興企業向け市場とされるが、同社の業歴をみれば、すでに円熟期にある。

上場初年度である2021年3月期の業績予想は売上高2.9%増の171億円、営業利益28.2%減の2億5200万円、最終利益2.4%減の4億2500万円。デイサービス自粛といった新型コロナウイルス感染の影響を織り込み、減益を見込む。

コロナ後を見据え、足元のピンチをいかにチャンスを変え、新たな成長ステージに踏み出すことができるのか。次の節目の「200億円企業」も視界に入ろうとしている。こうした中、第2、第3のM&Aの矢が放たれる可能性は大いにありそうだ。

文:M&A Online編集部