営業利益の最大の圧迫要因である減価償却費は非資金項目であることから、毎期Net incomeをはるかに上回る営業キャッシュを回収している。これに負債での調達資金を加えた金額を、新規設備投資や株式投資、企業買収の資金にフル活用して規模をどんどん拡大させていく。これがアマゾンの戦略であり、冒頭で述べたキャッシュ重視という経営理念を貫徹していることが見て取れる。キャッシュ重視の経営がいかに強いかは、市場のアマゾンに対する評価を見れば一目瞭然である...
日本電産の永守重信会長兼社長が大学経営に乗り出した。卒業後、即戦力として活躍できる人材を育てるのが狙いで、2020年に京都学園大学にモーターの研究に特化した工学部を新設し、電気自動車やドローンなど新しい分野に対応したモーターの技術者を育成する。
前会長を事実上解任した積水ハウスは4月末の定時株主総会に向けて新たな役員体制を発表したが、内紛の火種もくすぶったまま。戸建て住宅最大手で、CMソング「積水ハウスの歌」で茶の間にもおなじみの会社だが、改めてそのルーツや歴史をひも解くとー。
アルミ圧延首位、UACJのトップ人事をめぐって筆頭株主の古河電気工業が「異論」を突き付けた。UACJは2月27日、古河スカイと住友軽金属工業の合併で誕生後初めての社長交代を発表したが、古河電工は会長、副会長人事の再考を申し入れたのだ。
東芝を経営危機に追い込んだウェスチングハウス(WH)の原発事業が、ようやく切り離せることになった。先進国では下火になった原子力発電だが、21世紀の世界経済をけん引する中国・インドでは建設ラッシュが加速している。WHを買収した投資ファンドの狙いは