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税理士・会計事務所の事業承継をお手伝い|M&Aで活躍する士業事務所(2)

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今後は大規模税理士法人のM&Aも!?

 ーところで、会計事務所のM&A・事業承継について、日頃思っているようなことはありますか?

一般企業のように、後継者問題を経営計画や事業計画の一つとして取り組んでいるような事務所はまだ少なくて、何かあってから進めるケースが多いのは事実です。所長さんが亡くなってから、ご家族や職員の方が相談に来られるケースもゼロではありません。

M&Aにおいては、譲渡してからの引継ぎが重要です。長年関わってきた顧問先との関係性を引継ぐには、できるだけ時間をかけて引き継いでいくほうが、顧問先や職員にも不安を与えることなく進めていくことができます。職員を抱え、多くの顧問先を持っているのであれば、できるだけ早めの準備を心がけていただきたいですね。

ーいわば会計事務所は顧問先の廃業、事業承継にも携わるプロですから、自分の事務所が先々どうなるのかはわかっているはず。でも、手を打てないまま過ごしてしまう。“医者の不養生”の感もありますね。

定年という概念がない先生方ならではの難しい悩みだと思います。自分で幕引きを決めるということは簡単な決断ではないはずですので。

一つ、M&Aイコール引退というイメージを持つ先生もいらっしゃいますが、実際には、安心して働き続けるための選択肢でもあるということはお伝えしたいですね。

ー今後は事業としてどのような方向性を考えていますか?

事業承継の枠組みのなかでは、後継者の教育・育成などHR(human resources)領域にも関わっていきたいですね。M&Aとしては、今後は大きな税理士法人同士の統合・合併もあり得ます。それほど、会計事務所のM&Aも一般的になってきていますし、会計事務所の成長のためには必要な経営戦略になると考えています。私としても、会計事務所業界の発展に少しでも寄与していきたいです……、楽しみですね。

聞き手・文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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