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最先端の音楽やファッションを取り込む「スペースシャワーネットワーク」って?

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写真はイメージです

音楽専門チャンネル・スペースシャワーTVの運営をはじめ、音楽イベントの企画や映画製作などを手がけるスペースシャワーネットワーク<4838>は、トウキョウ・デジタル・ミュージック・シンジゲイツ(東京都渋谷区)から、音楽・ファッション・カルチャーを中心としたウェブメディアFNMNL(フェノメナル)の事業を譲り受けた。 

スペースシャワーネットワークが持つ映像制作力やイベント企画制作力などを活用してFNMNLと連携し、アーティストとのコラボレーションや、アジアマーケットを中心とした海外展開などに取り組むという。 

スペースシャワーネットワークとはどのような企業なのか。 

M&Aで業容を拡大

スペースシャワーネットワークは1989年に創業し、同年にケーブルテレビ局に音楽専門チャンネルであるスペースシャワーTVの番組供給を始めた。 

1996年にはCS(通信衛星)デジタル放送サービスを開始するとともに、初のライブイベントを開催。2010年にはライブハウス「WWW」を、2015年にはエンタテインメント・コラボレーション・カフェ「AREA-Q」を開業した。 

現在はスペースシャワーTVの運営や音楽イベントの企画、映画製作に加え、アーティストマネジメントや音楽レーベル、書籍出版事業、ライブハウス、コラボカフェの運営などを展開している。 

今回、譲り受けたFNMNLは世界中で生まれる最先端の音楽やファッション、アート、サブカルチャーなどを発信しており、スペースシャワーネットワークの事業とのシナジーが見込める。 

同社は今回の事業譲受をはじめとするM&Aには前向きだ。2006年に音楽パッケージ商品の物流、販売会社スリーディーシステムを子会社化、翌2007年にはPヴァイン・グループのブルース・インターアクションズ、Pヴァイン・レコード、ペトロ・ミュージックの3社を傘下に収めた。2016年にはコンセプトカフェのインフィニアと、ファンクラブ事業のコネクトプラスを子会社化した。

2019年にはインフルエンサーマーケティング事業を手がける持分法適用関連会社のGROVEの53%ほどの株式を取得したあと、同年に再び持分法適用関連会社に戻した。さらに子会社のPヴァインの全株式を、Pヴァインの水谷聡男社長が設立したニュースクール(東京都世田谷区)に譲渡することを決めた。 

2020年3月期の業績はPヴァインとGROVEが子会社から外れることなどを理由に、2019年12月に売上高を158億8200万円(当初予想比3.3%減)に、営業利益を1億200万円(同51.8%減)に下方修正している。 

数多くのM&Aで業容を拡大してきた同社だけに、今後もM&Aを絡めた事業が成長をけん引することに変わりはなさそうだ。

スペースシャワーネットワークの沿革と主なM&A
1989 スペースシャワー創業
1989 ケーブルテレビ局に音楽専門チャンネルスペースシャワーTVの番組供給開始
1992 委託放送事業者としてCSアナログ放送開始
1996 CSデジタル放送サービス開始
1996 スペースシャワーネットワークに社名を変更
1996 初のライブイベント「SWEET LOVE SHOWER」を開催
2001 東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場
2006 音楽パッケージ商品の物流、販売会社スリーディーシステムを子会社化
2007 Pヴァイン・グループを子会社化
2010 東京・渋谷にライブハウス「WWW」をオープン
2011 子会社のブルース・インターアクションズをPヴァインに社名変更
2011 子会社のペトロ・ミュージックをブルース・インターアクションズに社名変更
2015 エンタテインメント・コラボレーション・カフェ「AREA-Q」をオープン
2016 コンセプトカフェのインフィニアと、ファンクラブ事業のコネクトプラスを子会社化
2019 インフルエンサーマーケティング事業を手がけるGROVEを子会社化
2019 子会社のGROVEを持分法適用関連会社に変更
2019 子会社のPヴァインの全株式をPヴァイン社長が設立したニュースクールに譲渡
2020 音楽・ファッション・カルチャーを中心としたウェブメディア FNMNL事業を譲り受け
スペースシャワーネットワークの売上高推移。2020年3月期は見込み
スペースシャワーネットワークの営業利益推移。2020年3月期は見込み

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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