ネットセキュリティー業のイー・ガーディアン<6050>は、買収を検討している企業の反社会的勢力との関わりを詳しく調べる(デューデリジェンス)「反社デューデリジェンスサービス」を始めた。 

各種のデータベースや、情報ツール、独自に蓄積したグレー情報のデータベースなどを活用して調査するほか、取得情報の検証や詳細確認、企業の存在確認なども行う。 

2019年末にはイー・ガーディアンの子会社であるEGセキュアソリューションズ(東京都港区)が、買収検討企業のサイバーセキュリティーのリスクを調査する「サイバー・デューデリジェンスサービス」を始めており、今回の反社デューデリジェンスサービスが加わることで、相乗効果が見込めそうだ。 

反社チェックサービスの問い合わせが4.5倍に 

イー・ガーディアンは2019年8月に対象の企業や個人と、反社会的勢力との関わりを調査する反社チェックサービスを始めたところ、問い合わせ件数が以前の約4.5倍に増加したことから、反社チェックニーズは大きいと判断。 

さらに経営者の高齢化に伴って事業承継を目的としたM&Aが増えており、今後も増加する見込みのためM&Aに特化した反社チェックサービスを立ち上げた。 

調査は対象法人や対象法人の役員のほか関連法人や関連法人役員など、おおよそ5社20人ほどが対象で、報道情報やネット情報、公示情報、訴訟情報、同社独自のデータベースなどを用いて情報を取得する。 

さらに追加で、取得した情報の真偽や、法人の存在、訴訟内容の確認、代表者の居住環境などについても調べる。 

イー・ガーディアンは、投稿監視、風評調査、脆弱性診断、ゲームサポートなどを手がけており、2020年9月期の売上高は前年度比13.2%増の74億円、営業利益は同2.9%増の12億100万円と増収増益の見込み。 

現在、2019年8月に子会社化したクラウド型のセキュリティ製品を手がけるグレスアベイル(東京都中央区)と共同で新製品開発を進めている。

文:M&A Online編集部