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前田道路の特別配当による買収防衛について考える

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前田道路の本社(東京・大崎)

株主総会による株主意思確認

以上のような問題点を含む特別配当の当否については、前田道路の臨時株主総会における特別配当議案の賛否を通じて決せられる。前田道路の25%弱の議決権を有する前田建設工業は特別配当議案に反対するであろうから、前田道路としては、特別配当について前田建設工業を除く一般株主の意思決定に委ねることになる。

このような株主意思に委ねる仕組みは、買収防衛策の合理性・公正性を確保する一般的な仕組み(例えば、事前警告型買収防衛策の導入又は発動に株主総会決議を要するなど)の一つといえ、これに準拠していると言えるだろう...

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