長編エンターテインメント小説に贈られる今年の第26回松本清張賞に、坂上泉さん(29)の『へぼ侍』(単行本化に際し「明治大阪へぼ侍 西南戦役遊撃壮兵実記」から改題。文藝春秋刊)が輝いた。
主人公の志方錬一郎は明治維新で没落した大阪の与力の跡取りだが、幼い頃から薬問屋に奉公する。それでも士族の誇りを失わない錬一郎は周囲から「へぼ侍」と揶揄される。明治10年(1877)に西南戦争が起きると、17歳の錬一郎は武功を立てるべく、「壮兵」にもぐり込む。かの「西郷」と戦地で運命的に対面するシーンも描かれる。
坂上さんにとっては事実上のデビュー作...
中国企業の経営者を紹介するシリーズ。今回は、中国最大の検索エンジン会社、百度(バイドゥ)の創業者であり、現会長兼CEOのロビン・リー(李彦宏)。中国語の検索はほとんどの人が百度を使う。