農産物の直売所は、生産農家の新たな出荷先というだけでなく、消費者にとっても新鮮な野菜を比較的安価に買える便利な店だ。一時その設立がブームになったが、いまや乱立気味で競争の時代に入った。茨城県石岡市にある「小さな流通研究所」代表の鎌田定宗(かまた・さだのり)さん(65)は流通コンサルタントの肩書きで、農産物直売所の開設から運営、直売所とレストランの複合施設、道の駅などに対するコンサルティング活動を展開している。また、行政や農業団体の依頼を受け、講演会、セミナーの講師として全国を飛び回りながら、農家レストランの企画や立上げについても個別の相談に応じている...