フィンランド式教育法の伝授

グロリアタイム代表の水橋史希子さんは、コミュニケーション研修を中心にコンサルティング事業を行っている。様々な企業で講演や研修を行いながら、人生に大きく影響するコミュニケーション力を大人になってから学ぶより「子供の時に学んだほうが、もっとその後の人生も楽に生きられるのではないか」と考えるようになった。

国連が毎年発表している「世界幸福度ランキング」の1位は2年連続でフィンランド。日本は昨年の54位から4つ順位を下げ58位だった。フィンランドは教育水準が高く学力でもトップクラスだ。人口530万人の国フィンランドはいったいどんな教育をしているのか。水橋さんはフィンランドに何度も足を運び、現地の教育関係者と交流を重ねてきた。

2017年6月 これまで行ってきたコミュニケーション研修や講演の仕事とは別に、グロリアタイムの新規事業としてフィンランドエディケーション協会を設立。子供の塾ではなく母親向けに、優れたフィンランド式教育メソッドを提供する事業を始めた。

企業が対象のコンサルティング活動と教育の分野の活動は異質なようだが、コミュニケーション力を高めるという点では共通している。上司と部下、母と子、教師と生徒の良好な関係も、社内のチーム作りも、結局はコミュニケーション力が問題となる。

コミュニケーション力の重要性は企業社会でも同じ。会社にはいろんな人間がいて、十把一絡げで統率しようとしてもうまくいきっこない。従業員の自主性や主体性を高めたい、あるいは部下の育成法を改善したいと考えている企業経営者、人事担当者にとって、水橋さんのフィンランド式教育を参考にした人材育成 セミナーはお勧めだ。

今年から母校の大学で福祉の勉強も始めた。仕事の合間に大学での勉強もしなければならず、多忙を極める。日本航空(JAL)にいた時は与えられた仕事をこなすだけだったが、今は自分で新しい種をまき、水をやり肥料をまいて事業を育てる。その二毛作目から果実が得られるかどうかは、自分次第。それが「すごく面白いですね」と笑う。

郷里の長野にUターンし、地域の母親にフィンランド式教育のメソッドを提供し、子供たちに大人になって困らないようコミュニケーションの方法を教えるのが夢。(おわり)

文:大宮知信